Outbound Port25 Blocking

2018年2月18日

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昨今、Outbound Port25 Blocking を行う ISP が増えてきています。

SPAM の発信制限や、知らずに SPAM 用のボットになっている PC からの SMTP 発信を止めるにはやむを得ない処置かと個人的には思っています。

がしかし、Postfix を使ってメールの直接配送をしている我が家としては、Outbound Port25 Blocking が行われると悲しい思いをすることになります。まぁたいていの場合は、ISP のメールサーバが中継してくれるので設定変更だけでなんとかなるのでしょうが…。

我が家が使っている ISP でも、携帯電話キャリアへの送信制限が行われ始めました。

という通知が来ていたのですが、よく読むと NTT のフレッツのみが対象とのこと。うちは、eAccess 経由の接続なので対象外なのですが、何故なのでしょうか。理由がよくわかりません。

この通知が来た時に興味がわいて Outbound Port25 Blocking について色々な ISP の状態を見ていた時、BIGLOBE の対策に興味を引かれました。

BIGLOBE の場合、

NECのインターネットサービス「BIGLOBE」は、迷惑メール送信対策として国内ISPとしてはじめて、ISPのメールサーバを経由しない"直接送信 “におけるメール流量制御を本年7月中旬から実施いたします。これによりBIGLOBEから送信される迷惑メールの9割削減を実現いたします。

BIGLOBEから送信される迷惑メールの9割削減を実現

とのことで、単純に発信をとめるのではなく、その流量を制限する処置を行っているようです。

これであれば、自家製サーバからのメールの直接配送を行っていても、ほとんど問題になることはなさそうです。これが恒久的処置なのであれば、BIGLOBE に変えてしまおっかなぁとも考えてしまいます。

しかしこうやって見ていると、メールの配送の仕組みというのは、性善説の元で動いていたのだなぁと改めて感じます。

ここまで広まってしまったものはそう簡単に新しい物に置き換えることはできませんし、現状の仕組みの中でできうる限りの対策を行うということが、今後も続けられていくしかないのでしょうね。

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Posted by toshyon